二元性 Duality
二律背反
【アナログとデジタル】
活動への導入
【リアルとバーチャル】
仮想とフェイクとの境
Realなアナログ, Virtualなデジタル
二元性 duality 二重[二元]性 /
二元 duality; binary (system)
① 二つの要素。
② 事物が二つの異なった根本原理からできあがっていること。また、その原理。
③ 数学で、方程式の未知数が二つあること。
『二元』にげん: 二元は、「正と邪」、「善と悪」 「真と偽」などのように、他方を否定し絶対的に対立する二つとは異なり、双方とも 「真」 である相対的な二つの原理を指します。
つまり言い換えれば、一方の存在が有って他方も有り得るもので、白と黒、光と闇、陽と陰、男と女、自と他、背と腹などのように、そこに優劣は無く、個々の価値観によって選択される、二つの原理です。
したがって、白が優れていて黒は劣る、ということは無く、自分が正しく他は誤っているから認めないという考えは、狭量なものと言えます。
二元性は、一つの事象に対して二つの原理があることを指しますから、相反するどちらをも肯定します。
二元を対立と単純に考え、片方を否定する考えは、紛争など争いごとを引き起こします。 “どちらかが正義であり、もう片方は悪である、故にもう片方を滅ぼさなければならない!”という風にです。
そして、一方の価値観で他方を全てを埋め尽くすために、他方を滅ぼす思考に走ります。
二律背反 にりつはいはん: 二つの相反する命題や推論が、同じだけの合理性・妥当性をもっていること。また、自己矛盾に陥ること。
▽ ドイツ語の「アンチノミー」の訳。 「aが真だったらbは偽にせ」といった同時には存在し得ない二つの事柄について、aが真である可能性とbのそれとが同じであること。
(三省堂 新明解四字熟語辞典)
▽ 同じ前提から導き出された二つの命題(テーゼとアンチテーゼ)が、互いに矛盾して両立しないこと。
※注記 哲学用語で、ドイツ語のAntinomie(アンチノミー)の訳語。「背反」は守るべきものに背くことから、哲学では命題が理論的に両立しないこと。
(学研 四字熟語辞典)
▽ 哲学で、相互に矛盾する二つの命題(定立と反定立)が同等の妥当性をもって主張されること。アンチノミー。
(小学館 大辞泉)
▽ アンチノミー (独: Antinomie) 正命題、反命題のどちらにも証明できる矛盾・パラドックスのことである。(ただし、しばしば勘違いされるが単なる矛盾・パラドックスではない。)
字義通りには、二つの法則が現実的にであれ見かけ上であれ相互に両立しないことを意味し、これは論理学や認識論で使用される術語である。
(Wikipedia)
≪keys≫ 真か偽か、虚か実かの判断、又は、正と偽の判断
真理とは? 真理の反対は? 二律背反
パラドックスを知る 考える力 哲学出来る 自己矛盾 詭弁 レトリック
真理: 真実で永遠不変の理法。真如。
真如: しんにょ 仏教用語。あるがままにある状態のこと。この世のすべてのもの (諸法) の根底にある唯一無二の絶対の実在界のあり方は「その如くである状態」すなわち真如としか表現のしようがない。
諸法の人法二空の本性を真如ということもあり,また,衆生の心の本来の清らかな状態である自性清浄心を真如と呼ぶこともある。
○ 正邪の判断 正は、己は正だとするする側の理論で、必ずしも絶対的な正ではない。 対立する側にとっては邪となる。 正邪の対比において、正が為す正は、邪にとっては邪となる。 己の敵にとっての敵は己となる。
○ 仮想と現実
仮想 = 物理的には存在していない世界、バーチャル;仮想世界。
現実 = 物理的に存在する世界、リアル;現実世界。
バーチャルは、必ずしも虚偽ではなく、実態も有り得る。
「学問」 学びて後に疑いあり、疑いありて後に問いあり
何事にも疑問を持ち、自ら考え判断する。
反対意見は、否定するべき敵ではなく、他局面の示唆。
───…‥・・ ・ ・ ☆ ・ ・ ・・‥…───
Analog & Digital
analog アナログ 連続的な無段階変化の様子:
トロンボーン演奏 線描 コンパスの円 ろくろで作る円
analog 原義
[名] (1) 類似物,相似形〔― of …〕. (2)【生物】 相似器官.
[形] (1) アナログの 《データを連続的な変化量で表わすメカニズム》. (2) アナログ表示の.
digital デジタル 量子化した数字変化の様子:
ピアノ演奏 点描 より細かな多角形 かんなで施す丸め
digital 原義
[名] (1) 指. (2) (ピアノなどの) 鍵 (けん).
[形] digit の (1) 指(状)の; 指のある. (2) 数字を使う,デジタルの.
digit (1) (手・足の) 指. (2) 指幅 (約 3/4 インチ). (3) (個々の) アラビア数字 (0‐9 のうちのひとつ; 本来指で数えた).
≪語源 ラテン語「指」の意; 形容詞 digital≫
―― デジタルは、言われた通りのこと、つまり、「プログラム」どおりのことしかできず、摸倣的。
※ AIも、プログラムに基づき多くのデータを操作して、プログラムに基づき得ているデータの範囲内で選択、予測するだけのことで、無からの発想『創造』はできない。
―― アナログは、実行する手順を考えなければ、つまり、プログラムを作らなければなりません。プログラムの作製は『創造』です。
※ 発明はアナログな創造的作業です。デジタルな神は居ません。
―― 黒鉛を木でくるんだ鉛筆は、創造的な機能の「発明」として特許の対象です。
同時に使う消しゴムを鉛筆の頭に付け、便利にしたものはたものは、既存のものを基にした応用ですから、「実用新案」にとどまります。
しかし、創造性も無く上っ面な摸倣をして、消しゴム付き鉛筆のマネをして、同時に使う箒の柄の反対側に塵取りを固定した物は、使いものになりません。
○ アナログ、デジタル、それぞれの特性を知り、通信手段の体験を通し、コミュニケーション スキルを上げる。
○ 交互にしか通信できないトランシバーを用い、情報交換力を培う。
同時に双方向通信ができず、交互にしか通信できないトランシバーを用いた生活を通して、コミュニケーション スキル、情報交換力を培う。
―― SNSとの違い、テレビ情報との違いの気付きを期待する。
○ 手旗信号を用い、ことばとは別に記号化した情報伝達手法を知る。
―― 手話、モールス等への関心。
デジタルなトランシバーを使いながら、アナログな手旗信号のやり方を知り、アナログの創造的な面と、デジタルの摸倣的な面を知る。
―― デジタルは、言われた通りのこと(プログラムどおりのこと)しかできず摸倣的です。
※ AIも、多くのデータをプログラムに基づき操作して、得ているデータの範囲内でプログラムに基づき選択、予測するだけのことで、無からの創造はできません。
―― アナログは、実行する手順を考えなければ(プログラムを作らなければ)なりません。プログラムの作製は創造です。 ※ 発明はアナログな作業です。デジタルな神は居ません。
デジタルは、回路操作によって、どのようにでもできる。
⇒【リアルとバーチャル】
アナログ学習 ― 既知の具象の認識から創造的に抽象化し、解析の上、取捨選択する
約束事; 手順化、様式の理解、しきたり
論理的: A=B、B=C、∴A=C と実態として断言できる。
デジタル学習 ― 抽象/具象に関わらず単純にデータを読み込み、差別分類、形式化する
摸倣的: データ以外に関わることは発想できない
意図的: A=C、B=C、∴ AもBも=C、
しかし、
A=Bかどうかは 言い切れない (プログラム依存)。
『分析』 物事の要素や成分などを細かく分けて、その性質、構造などを明らかにすること。
「要素や成分に分けて構成を一つ一つかみ砕いて調べる作業が分析」
『解析』 物事を系統立て包括的・論理的に調べ、極限の概念を導き出すこと。
「組織的・論理的にどういった関係で成り立つのか調べる解析」
「細かく解き開き、どういった関係で成り立つのか系統立てる 研究」
Real & Virtual
real 現実の 「現実世界」 物理的に存在する世界。
real (名目上・表面的でない)真の、本当の、(まがいでない)本物の、天然の、(うわべだけでなく)心からの、(想像・空想でなく)現実の、実際の、実在する、真に迫った、まったくの
【語源】ラテン語「ものの」の意。 real, republicなどの由来として、物。+ (接尾辞) -al 「…に関する、…の性質の、…に特有の」などの意の形容詞を造る。
reality 現実(性)、真実性、実在、真実、事実、現実、実物そっくりなこと、迫真性
virtual 仮想の 「仮想世界」 物理的には存在していない世界。
仮想的/(表面上、名目上とは異なり) 事実上の、実質上の、実質的な、実際(上)の、虚像 (virtual image -光学-)の|(物理的に実体のない) 仮想の、ソフトウェア的に実現される、 ネットワーク上にしか存在しない
【語源】ラテン語「力のある」の意。
Virtua-lreality 仮想現実: 仮想-バーチャルは、物理的に存在しないだけで、それ自体に、虚偽、ニセモノやウソと言った意味はない。 機能としては実態が有り、実存する。 例えば、バーチャル モール、ネット バンク、ウェブ コミュニティ、等々。
fake (だます目的で)偽造する、(…の)ふりをする、フェイントを使う
false 間違った、誤った、偽の、人造の、模造の、いんちきの、不正の、うそを言う、偽りの、虚偽の
発音 fˈɔːls(米国英語), fɔ:ls(英国英語) フォー(ル)ス
【語源】ラテン語「だます」の意。名詞 falsehood,falsit
○ アナログが在ればこそのデジタルと同様、真正と擬似、真実と虚偽を識別できる感性を育む。
―― バーチャル リアリティー(仮想現実感)は、リアル(現実)とは違う。
○ PCのディレクトリーから知るプログラムとは。
―― ゲームオタク育成ではないコンピューター学習。SNS世界とフェイク。
『リアルとバーチャル』 真正と擬似、真実と虚偽を識別できる感性を育む。
「リアル」と「リアリティ」は違う。
バーチャル リアリティーを 単に「仮想現実」と訳したりするが、この言い方は、実体の無い虚構 fake なものを real と称し、あたかも現実に有り得る事実であるかのような錯覚を生む。
バーチャル リアリティーの本質は、「仮想現実“感”」であり、あくまでも「そう思う (思わせる)」だけのものだから、シミュレーションとしては成り立つが、現実の事実ではない。
「現実」とは「実体世界」の事実を言う。
「仮想世界」の「仮想」とは実体の無いものを言う。
「仮想」の「現実世界」は、「黒い白馬」と同様に存在しない。
意識と潜在意識の境界領域より下に刺激を与えることで表れるとされている効果。 視覚、聴覚、触覚の3つのサブリミナルがあるとされる。 閾下知覚とも呼ばれる。
subliminal 意識にのぼらない、潜在意識の。
境界領域下の刺激はサブリミナル刺激(Subliminal stimuli)もしくはサブリミナル・メッセージ(subliminal messages)と呼ばれている。
liminal 識閾の;「識閾」しきいき 心理学で、刺激によって感覚や反応が起こる境界。無意識から意識へ、また、意識から無意識へと移るさかい目をいう語。閾(しきい)。
テレビジョン(TV)番組の精神面に対する影響、特に心の未発達な子ども達へ悪影響は、昭和から言われ続けている。 TVによる国民の「一億総白痴化」は昭和30年代に既に唱えられていたが、快楽を知った薬物依存者と同様に、TVの快楽を知った多数の支持者を得て、TVの硬貨を利用する業界とその関係筋は、一層肥大化し、影響を更に強め、現在に至る。
サブリミナル効果も影響を強める手段の一つであったが、昨今は、「スタッフ笑い」を番組作りの当然の手段として、さも、面白いかのように、見る者の真理を誘導している。
コンピューター技術によるテレ・コミュニケーションの発達が家庭や個人レベルにまで浸透し、コロナ禍によって、導入に加速がかかたが、それによって、ヒトの対人能力は劣化した。
人は、現実の世界-リアルな時空界(自然界)-に絶対0を認識することはできず、その存在の有無すら分らない。 考えうるのは、「極微」 までであり、そこから色即是空 空即是色のテーゼが生まれる。
人は、0即ち無を認識できないから、絶対な最大をも認識できない。考えうるのは 「無限」 までとなる。
無限大の対義語 (反対語) は無い。無限小は短絡的な言葉遊びで、無限に小となれば帰結点は0の概念で、実体を人は認識できない。
一方、事象を記号化するデジタルによって、「0」 「無」 「最大極値」 と概念を表象化できる。
虚構の世界では、他に攻撃を加え殺しても、リセットすれば何事も無かったことになり、何ら罪悪感を持たずに済み、報復を受けることも無い。
そんな都合のよい虚構が現実の世界にも適用できると考えるならば、その精神は病んでいる。
極めて少ない経験しかなく、それを基に判断し、社会に組み込まれる子ども達に対し、安易な虚構の快楽を提供する バーチャル リアリティーは、特に精神面に悪影響を及ぼしかねない。
ものごとが小手先の操作で思い通りになり、暴力も痛みを感じないで体験でき、反撃も無く返り討ちの心配も無く人殺しができる、都合が悪ければリセットで清算できる、これを脳のシナプスに組み込んでいったら、仮想世界と現実世界の別があることを頭では知っていても、仮想-現実なるものと(本当の)現実-現実との識別ができず、挙げ句は、脳の障害からくる幻覚と同様に、神のお告げを聞いたと言い出す者も現れる。
≪Keys≫
実存とキャラの区別がつかない
机上の勉強、暗記学習には優れるが、精神発達に支障がある
⇒【
『アポロ13』『エンダーズゲーム』
】
≪Keys≫
バーチャル virtual 仮想的|
(物理的に実体のない) 仮想の、ソフトウェア的に実現される、ネットワーク上にしか存在しない
/ バーチャルリアリティー virtual reality 仮想現実感
虚構 fiction: 作り事、架空の話
fictitious: fic-ti-tious 仮想の~、架空的、偽の~
made-up: でっち上げ、人工的な~
データ (想定項) をより多く備える。
臨機応変
想像力を身に付ける
本質を知る 本質を見抜く (ことの善悪は価値基準による)