【ノン-フォーマル教育】

UNESCO 教育の分類

UNESCOによる教育の形態 ⇒ 【UNESCO】

 ユネスコ (UNESCO) が分類する、社会における教育と学習の機会及び役割の4つの形態。

 ① イン-フォーマル教育;In-formal Education
 ② フォーマル教育;Formal Education
 ③ ノン-フォーマル教育;Non-formal Education
 ④ 継続教育;Continuing Education

U.N.E.S.C.O. ユネスコ 国際連合教育科学文化機関
United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization

① イン-フォーマル教育

☆:._ Informal Education _.:☆ 
生活環境を基にした非組織的な生涯にわたる教育プロセス。

【地域教育】  家庭教育などの無定型的教育。
 家庭、職場、地域、市場、図書館、マスメディア等、日常の環境や経験と遊びから教育上の影響を受けることによって、知識や価値観、態度、技術が付随的に伝達される、非組織的な生涯にわたる教育プロセス。
 地域と学校の連携・協働に向けた取り組み、将来を担う人材の育成と地域コミュニティの活性化を図る  学校や公教育などの定型的教育。
 確立した教育機関において制度化され、学習のレベルと一定の期間とスケジュールが設定され、フルタイムの学習が与えられる教育システム。
 主に5歳から25歳くらいまでを対象とすることが多い。

③ ノン-フォーマル教育

☆:._ Nonformal Education _.:☆ 
特定の目的で組織し、学校教育以外で実施される体系化した教育プログラム。

【学校外教育】  社会教育などの非定形的教育。
 ある目的をもって組織され、正規の学校教育とは別に実施される教育プログラム。  放課後など、実施時点に学校教育外にある成人や子どもが対象となる。

花巻宇宙少年団の活動は ノン-フォーマル教育 です。

④ 継続教育

☆:._ Cotinuing Edcation _.:☆ 
基礎教育終了後又は別途に行なう特化的・専門的ニーズを満たすための教育。

【継続教育】  基礎教育修了後に行われる追加教育。
 日常生活や職業上の特化的・専門的なニーズを満たすための教育。本来は、成人を対象とした教育。
 学習塾、スポーツ少年団、生涯学習、等。

【UNESCO】

教育の始り

 教育は、集団の年長者が、生活の術 (すべ) や 生業 (なりわい) を 次の世代に伝えたこと (イン‐フォーマル教育) に始まる。
 そして、人類には、支配者の統治が始り、統治に必要な制度が設けられ、被統治者を統べるための教育 (フォーマル教育) が生まれた。

教育のうつり変わりと現状

 本来、教育や学習は、集団の基盤となる地域社会における生活上の必要から、インフォーマル教育として存在し、年長者が年少の者に必要な知識を伝承するかたちで機能していました。

 その後、教育機能は、地域社会から教会や寺院の学校、または寺子屋等が独自に実施する、ノンフォーマル教育に移り変わりました。
 そして20世紀に入ってからは、近代国家の政策として制度化された正規の(フォーマルな)学校が誕生し、フォーマル教育が「教育」の主流となりました。

 四分類のうち、「フォーマル」 「インフォーマル」 「ノンフォーマル」の三つは、それぞれが補完する関係を持ち、三つ巴で機能することが必要です。

 しかし近年、本来インフォーマル教育を担うべき家庭は、「教育」の一切を学校に依存しています。 核家族化や少子化によって、子ども達と年長者の接触も薄れ、子ども達に労働をさせない日常の環境は、知識や価値観、態度、技術といった経験と遊びから学ぶものが伝えられず、その反面、マスメディアや電子的バーチャル等からは不完全で過剰な情報を得て、子ども達は、偏った価値観を作りだしています。
(2014-02 記述)

ノン-フォーマル教育の役目

 教育とは、一人の人間として、また社会のー員として、能力の継続的な発達を可能にする一生続く過程のことであるから、
 自主的で、支えとなり、責任を取ることができ、明確な態度をとることのできる青少年の教育を目指す。

【国の青少年政策への提言】
『21世紀の夜明けにあたっての声明 A STATEMENT AT THE DAWN OF THE 21ST CENTURY』(声明: 世界5大ノン・フォーマル教育団体; 世界YMCA同盟、世界キリスト教女子青年会 (世界YWCA)、世界スカウト機構、ガールガイド・ガールスカウト世界連盟、国際赤十字・赤新月社連盟、国際アワード協会)

ノン-フォーマル教育の進め方

 「教育」は、「教=知識習得」と「育=人格形成」からなるとも言われます。
 ノン-フォーマル教育は、特に「育=人格形成」の部分を担います。
 そのため、ノン-フォーマル教育には、不定期だったり単発的な活動にならないよう、「継続的」で「累進的」なプログラムを遂行できるよう、体系的な仕組みが必要です。
 ノン-フォーマル教育のプログラムは、単年度に1回以上のピークを設け、日常の活動は、そのピークに向けた自己研鑽の機会とします。
 そして、そのプログラムが更に累進的に毎年継続されることによって、初めての子は初めての体験をし、継続してきた子は年齢成長に伴い新たな 「気付き」 を持ちます。

⇒【プログラム】

学習の四つの柱

○ 知ることを学ぶ
○ 為すことを学ぶ
○ (人と)共に生きることを学ぶ
○ 人として生きることを学ぶ
(ユネスコ 21世紀国際教育委員会レポート)

学校教育と学校外教育のバランス

 いつ、何を、どこで学ぶのか、日本の場合、学校に全てを依存しようとしています。
 ジャック・コリノー (*) は、「不思議の国の学校教育 ―外から見た日本の学校教育―」の中で、日本の初等中等教育についての特徴を示し、その一番に「学校に広範な役割が期待されている」ことを挙げており、国民が全ての教育を学校に期待し、依存し、学校外の教育(ノンフォーマル教育)に関心を示していないことを指摘しています。 これは、本来は、家庭や地域などが分担し役割を果たさなければならない教育を放棄しているように映ったと思われます。

 「知育」「徳育」「体育」のすべてを学校に依存し、期待していることに、今の日本が抱える青少年の諸問題の遠因があるとも考えられます。

 学校教育だけでは十分果たすことのできない教育全般に関しては、家庭、地域などがその機能と役割を受け持ち、お互いに補完し合うことが大切です。

(*) ジャック・コリノー偽名で、実際は日本人の元文部省官僚だが、フランス人の教育政策の国際比較研究者として著述。
(2014-02 記述)

子どもの参画

 子育ての基本となる「知育・徳育・体育」の「三育」の ほぼ全てが「学校任せ」になっているのが教育の現状です。
 しかし、特に「徳育」は、本来ならば家庭や地域でこそ取り組むべきもので、学校任せで済まさず、子ども達が地域参画することによって、自発性、主体性、社会性 及び 職業観を身に付ける機会をつくることが必要です。

社会の一員としての子ども達

 子ども達を地域の一員として位置づけ、「自ら」の「参画」を促す。

子どもに「教える」から 子どもが「学ぶ」へ

 教わることは受動的ですが、学ぶことは能動的です。

 子ども達は、自らが活動の企画段階から参画することによって、気づきや新しい発見をし、自ら考え学び行動し、責任もつことなどを学びます。

 「子どもの参画」が活動の中心に置かれているか否は、青少年団体に限らず、ボランティア団体、NPO、子ども会 等でも、最も真摯に取り組まなければいけない重要な課題です。

参画のはしごSankakunoHashigo01

 ロジャー・A・ハート博士による「参画のはしご」では、8段階の梯子のうち、子どもがどの程度参画しているかが問われています。

 1段目の「操り参画」は、子供たちが趣旨を理解せずに活動に参加することであり、最上段の8段目は「子ども主導の活動に大人も巻き込む」こととしています。

 8段目に相当する参画の例は、ボーイスカウトの発祥時期にはあったものの、実際はきわめて少ないれいです。 その理由は、子ども達の興味が何であるかに「耳を傾ける大人は少ない」からです。
 最高段階の実現は、子どもに耳を傾ける大人がどれだけいるかにかかっています。

【参画のはしご】

子どもの貧困

【子どもの貧困】
子どもの貧困を救うには、社会的な『関心』も大切です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E8%B2%A7%E5%9B%B0

【生きて育つ上で重要な医療体制】
花巻市は、就学前児童の医療費助成を改正しました。
http://www.city.hanamaki.iwate.jp/shisei/417/421/p006018_d/fil/koho20150515-2.pdf

【子どもの貧困に手を差し伸べる】
 一家庭の微弱な力では到底対処しきれない子供の貧困原因を是正するには、いわゆる『社会教育』にも担うべき役割があります。 子育て~教育~良き社会人 と成長する子ども達にとって必要な「知育」「徳育」「体育」の訓育を、大人たちは、トータルに提供できるよう努めることも教育の義務たるものの一つではないでしょうか。

 しかし、お金のかかる教育には子どもの貧困を是正する力はなく、逆に負のスパイラルを招きかねませんから、手を差し伸べてくれる篤志家に期待する外ありません。

 昨今の少年犯罪傾向を鑑みても、特に徳育 乃至 全人教育の重要性を感ずる中、真摯な取り組みをする少年団活動を紹介いたします。
紹介するのは、日本宇宙少年団評議員の杉原正さんご自身が何年か前から問題視していた子どもの貧困についてを、ホームベースであるスカウトクラブに出したノートです。
http://reinanzaka-sc.o.oo7.jp/kiroku/documents/20140223-sugihara.pdf

(子どもの貧困.txt rel. 2015-5-15)